修理と部品交換の違い?
先日友人から車の異常についてメールで相談を受けました。
内容は、「ダッシュボードの内側からきしむ音がしてうるさいから直したいのだけれど、ディーラーに相談したらダッシュボードを止めているボルトやナットを全て交換したほうが良いと言われた。本当にそれ以外に方法が無いのか?」と言う質問でした。
車を見ていないし、点検していないので何とも言えないが、点検してもらったディーラーが言うなら間違いないのでは? と返答すると、「何も見ないでそう言われた!」と言うのです。
それは原因を追求しないで、考えられる部品を次々交換してしまうと言う方法で、修理とは言えない方式です。
修理、整備とは原因を明確にして、それを解決するために部品が必要な場合、その部品を交換することであって、原因も分からずに行うのは技術者の行う修理とは言えない! と教えて上げました。
実はこの様な例は良く有って、自動車業者からも「この部品を交換したら○○の様な現象は直りますか?」と言う質問が当社の部品販売部門にくることがあり、個人ユーザーならまだしも、自動車業者からもあるのでとても驚いています。
原因を明確にしないで安易に部品を交換するのは絶対に行って欲しくない行為です。
他の事例だとかを頼りにしたりして部品を交換しても、それで直ると言う確証は全くないのです。
原因を明確にしないで部品を交換しても直らないケースと、交換した部品が直ぐに壊れるケースなどがあります。
これはサスペンションやステアリング関係の機能部品だけでなく、電装部品やエンジンやミッションなどでも同じことが言えます。
整備士の説明は原因追求された結果に基づく修理方法の説明なのか?
それとも「多分これだろう・・・」と言う安易な説明なのか?
後者の場合、お金だけ掛かって直らないことの繰り返しになりますので、注意が必要です。
整備工場選びは十分ご注意ください!