整備業界ではスキャンツールが盛んに騒がれていますが・・・
自動車整備業界では 車のOBD2化に伴い、スキャンツールの必要性を話題にされています。
車に異常が出たり、警告ランプが点灯した場合にスキャンツールを車に繋いで診断するのですが、この場合に表示された診断結果を完全鵜呑みにしている整備士がいます。
こんな感じです。
警告ランプが点灯
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スキャンツールでの診断による異常箇所の判定
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異常箇所と出た部分の部品の交換
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警告ランプの点灯が消えない・・・・ (診断機の結果による判断の謝り)
この様な結果を最近よく聞きます。
この様な事が何故起きるのか?
それは、スキャンツールの診断を行う前に警告ランプが点いた原因となる異常箇所の特定を行っていないからです。
警告ランプが点いた理由は何なのか?
どの様な異常がどこに出ているのか?
それを確認しながらスキャンツールを使って診断し、スキャンツールの示すままに部品を交換しなければ、直らないケースが出て当たり前です。
部品を交換したのに異常な状態が変わらない場合は、殆どが最初の診断ミスによる間違った処置を行なったと言って良いでしょう。
新しい部品に交換して、異常の状態に変化があるが完全に直らない場合や更に異常が出た場合は部品の初期不良ということも有り得ますが、それでも最初の異常箇所の判定、対処の方法、部品特定が間違っていると、部品を交換しても直りません。
この様に 安易にスキャンツールの診断を鵜呑みにする、異常箇所の特定、異常な状態の特定が出来ない整備士は「経験不足」「知識不足」「技術レベルが低い」と言えますので、十分気をつけて欲しいと思います。
車の電子化は益々進んでいますが、整備士の技術は全く追いついていないことはディーラーでも同じです。
診断熱心、経験豊富、研究熱心、な整備士に整備をお願いすることが、大切なクルマの寿命を伸ばし、無駄な整備費用を請求されず、安心してクルマを楽しめることとなります。