フランクフルト オートメカニカ 2016
ドイツ フランクフルトで2年に1度行われるautomekanika に今年も行ってきました。
13日から17日まで行われた自動車のアフターマーケット展示会で、世界最大規模です。
出展者数 4600社 来場者 14万人 (海外から8万人)
私は16日と17日の2日間、朝の10時から17時頃まで、興味ある出展者への質問や、食事や休憩以外、ずっと歩き詰め……
2日間歩いた距離は多分フルマラソンを超えているでしょう。
それだけ歩いても全てのブース、全ての出展者を見切れません。
とんでもない規模なのです。
それでも社員から頼まれた モノを探し求めて歩き詰め、自分が興味ある部品や機器を探し求めて歩き詰め でした。
自動車アフターマーケット展示会に出展される会社は 全て自動車メーカーの傘下会社ではありません。
自動車メーカーにも部品を販売している会社もありますが、独自でアフターマーケットに出している会社が出展しています。
オリジナルの部品、整備工具、機器、技術 を出展し チャンスを広げています。
このautomekanikaに来たのは今回で5度目
初めて行った時は同業界の経営者数人で行きましたが、皆さん数時間も見たら、飽きた、疲れた、何処見ても同じだ、とホテルに帰って行き、翌日は展示会には行こうとせず、私以外は皆さん観光に行きました。
私は1人で自由に展示会を見て歩く事が出来、見る物全て日本では考えられない夢のアフターマーケットの世界でした。
日本のクルマは世界でも有名だけど、アフターマーケットの違いはこれ程大きいのか…と 感動して歩いたのを覚えています。
日本のアフターマーケットは 車検と言う 法に守られた制度の事業が主体か、保険制度で入ってくる修理費を目当てに事業をするか、この2つに頼る傾向が強いため アフターマーケットや技術が発展していない傾向があります。
それは2年に1度フランクフルトに来ると、強く感じます。
世界の動きはグローバルで研究されていて早いです。
日本だと お上が車検の点検項目でも変えない限り 持つ機器も変わりませんが、 世界ではどんどん新しいもの、進化したものが次々出てきています。
なのでこの展示会を見逃すことは出来ません。
でも、日本の自動車アフターマーケット業界の多くの人は 1度見たから もういいや! と言います。
世界は変化していない、自分達は進んでいると 錯覚している経営者すら居ます。
そうしている内に、日本は世界のアフターマーケット産業から見向きもされなくなってきました。
日本は変わらない、進化しようとしていない、と感じ取られているのでしょう。
それが日本で行われるアフターマーケット展示会の出展者 規模で見て一目瞭然です。
日本で行われていアフターマーケット展示会の出展者数は200社ほど、なんとフランクフルトの4%ほど…
海外からの出展も殆どありません。
全く相手にされていないのです…
この結果は自動車ユーザー、消費者まで現れます。
技術の向上、精度の向上、良質で安い部品の利用、などなど、進化を受けていないのです。
日本が変わるかはわかりませんが、私は1人の自動車アフターマーケット事業者として、世界を見つつ、理想を持ちつつ、夢を実現していきたいと改めて感じた automekanika フランクフルトでした。
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