何処に居たって・・・
自分が事業を始めてから7年後に、同業者の会に入った。
今から28年ほど前だったと思う。
入会した時は、業界の先輩ばかりだし、会社の事業規模も、事業内容のスケールも大きな人ばかりに巡り合えて、とても新鮮だった。
それと、その当時出会った方々は、業界の将来に強い夢を持っていて、会話に耳を傾けると、熱意ある会話が飛び交っていた。
その様な会話の中の一員となった時、勉強をしなければ! と思った。
勉強しなければならないと思ったのは、事業への強いビジョンを持つ、あらゆる情報に耳を傾ける姿勢、自分の信念、理念を明確にする などである。
その当時、その組織の集まりに出ることがとても清々しかった! そして活力になった!
しかし、組織会員が増え、組織の当初からの目的意識が薄らぎ始めると、組織の議論が「保身」や「変化や進化を求めない」声が増え始めた。
それでも組織が大きくなっていることで、業界の立場や個々の会社が社会的地位を確立したかのように思えている人も増え始めていた。
私は、進化し続けることが好きだし、自社だけでは出来ない組織パワーを使った進化、変革を求めていたため、面白さが半減した。
その業界は今でも存在するし、知名度も上がっていると思う。
でも、業界の集まりに顔を出すと、5年前10年前の話題と一向に変わって行かない所が多い。
経営者が世代交代しても、会社設備が劇的に素晴らしくなってもである。
ここ数年 異業種の会に勉強の為に参加することが多くなった。
異業種であると、様々な話題が聞けるし、良くも悪くも参考になることや、自分自身を見つめ直したり、自分の考えを強固にするためにも役立っている。
結局思うが 何処に居ようが 自分が尊敬する人や、自分の価値感を信じて、自分で自分を育てるしかないと言う事だと思っている。
だからこそ多くの人と会い、会話することは大切だと思っている。
そして更に大切な事は 人に流されない、組織に流されない 自分と言う人間らしさを持つことなのだと思っている。