♪ せめて2歩先を・・・・
明日の1000円より今日の500円、来年の10000円より今の3000円・・・・
何だかそんな言動が今の世の中、自動車アフターマーケットの現状のような気がします。
私は、自動車リサイクル法を機会に、事故車などの部品取りの価値が高い車の流通を、ただ単に金額高い安いだけの売り買いで終わらずに、将来を見据えた流通システムを作り上げることを夢見ていました。
簡単に言いますと、部品を必要とする修理業者が出してくれた車の部品を、車を出してくれた業者に優先的に部品を供給するという考えです。
中古や優良部品の供給を効率よく受けれる修理業者は、ユーザーからも高い支持を受けることが可能でしょう。
しかし、安価な中古部品の供給が受けれない業者は逆に支持されず、サービス範囲も狭まるでしょう。
今現在、我々解体業者に入庫する部品取り車輌はとても品薄です。
その少ない車の中から発生する少ない部品を、今まで通りの供給形体で良いのでしょうか?
私は6年前に言い始めたこと、「廃車を部品販売を主体にした地域の解体業者に出してくれる業者に優先的に部品を供給する仕組みを、ネットワークで作るべきだ!」と言っていました。
今はもう過去のこととなりました。
将来のあるべき姿や公平平等のスタイルなど殆どないまま現在の業界スタイルになっています。
どう見ても目の前のビジネスを追っかけているだけのようですが・・・・
今日、そんな事を久しぶりに思い出して考えていました。
車を出す側、部品を作る側が連携していたとしたら・・・・・ たら。れば。は良くないですが、理想を共有した同志がきっと良い結果を出していたのではないかと思っています。
今でも強く思い出します。
修理業界の組織の方に提案をさせていただいたら、「今どれだけ部品があるんだ?」と聞かれて「これから作り上げて行きませんか?」と言うと「理想よりも沢山在庫を持ってからこい!」と言われて帰ってきました。
そして実際に生まれた現象が、部品を要求されるが、廃車はオークションに出したり、部品事業を行っていない輸出業者などに出す流れ・・・・
誰もユーザーを考えた理想を描いていないのかも知れません。
オークションなどを通じてユーザーに直接販売を手掛けたのもその頃でした・・・・