新聞記事を見て
今朝の地元紙の朝刊に、
必要な点検や整備をせずに車検を通す「ペーパー車検」をしたとして、北海道警札幌白石署は2日、民間車検場の指定を受けている札幌市内の自動車整備会社の検査員の男と、依頼した道内の板金業の男を、虚偽有印公文書作成・同行使と道路運送車両法違反(不正車検)容疑で逮捕した。
道警幹部によると、検査員は昨年8月、依頼した板金業の男と共謀し、乗用車1台について、点検・整備を済ませたとする虚偽の保安基準適合証を作成し、北海道運輸局に提出した疑い。
同局によると、民間車検場として指定された整備業者は、運輸局に車を持ち込まなくても、自社の工場内で検査、保安基準適合証を発行することが出来、同局は保安基準適合証をもとに車検証などの交付を行う。
と言う記事が掲載されていました。(他の地元紙では犯人の名前と住所も公開されていました)
この犯人の一人が5年以上前に当社に出入りしていたことがあったのですが、調子が良すぎるのと、兎に角儲け主義で、法令遵守などは全く眼中にない人だったため、社員と仲良くされることで悪い影響を受けて欲しくないため、私が話して出入りを禁止にしました。
それから数年経ってこの事件・・・
何となくあの人ならやるだろうな・・・と言う印象です。
それよりもこの記事を読んで思ったのですが、一般新聞な訳ですから、「ペーパー車検」とはどのような物か? 自動車ユーザーにとってどう影響があるのか? どう問題があるのか?または起きる可能性があるのか? その点について明確に書くべきだと思いました。
車のユーザーにとって 車検とは何なのか? 車検を取ると車はどうなるのか? 全く知らない人の方が多いのが現実で、知らない人が多いからこそ、悪意のある人間がこの様な不正が起こすのだと思うのです。
車検で点検を受けていない車を乗ることは、危険な車に乗っている状態を意味します。
適正に点検を受けて、問題がある箇所は適正に整備されていれば、車は危険ではありませんが、点検と整備を怠ると、車が壊れるだけでなく、重大事故を引き起こしてしまう可能性があり、その場合、自動車ユーザーの管理責任が問われます。
ですから、プロの技術で点検整備される車検は必要なのです。
技術があり、正当に点検整備を行なっている整備工場は「安売り合戦のような車検」は販売しないと思いますが、昨年2011年も函館の新車ディーラーが同じ犯罪を犯し、処分を受けています。
その前2010年にもスタンド系列の工場が同じ事件を起こしています。
メジャーな業者でも犯している犯罪です。
ユーザーが見抜くのは難しいと思いますが、確認を一緒に行える車検はある程度安心かと思います。
それにしても、マスコミは記事を書くにも 正しい導きが出来るよう 考えて書いて欲しいものだと感じました。